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2 三角波返し波と寄せ波との周期が一致して波高の高くなった波。
3 磯波浜などで水深が急に浅くなった所で急激に波高が高くなった波。
4 潮波方向の違う潮流がぶつかる潮目などに立つ波。
5 引波浜に打ち上げた磯波が引くときの波で波速が速い。
6 土用波台風中心より放射状に出る波で深海ほど波長の長い程遠く伝わる。土用の頃べた風なのに波だけ高い。
7 まき波磁波の一種で波頭が浜側に崩れて巻き込む様な状態になった波。
異常波は河口、暗礁の上、長い防波堤の突端などで起きやすい。
?波の周期
磯波発生地帯に有る港に入る時には特に注意が必要です。波の周期は沖合でも岸近くでも変らないので沖にいる時に周期をよく観察して小波の時をねらって入港しましょう。
?追い波
時化て居る時の追い波は波の下り斜面で突然、舵が効かなくなるフローチング現象に見舞われますので止めましょう。特に斜め追い波は避けて下さい。
?津波に就いて知っておこう
津波の原因は海底地震で、その伝わり方は非常に速く深海域では200m/秒とされています。浅海に来ると速度が遅くなるかわりに波高が土手の様に高くなり、前のめりになって海岸に上陸します。錨泊中の船は触れ回りが大きくなります。検潮器は潮の千満の長い周期を計るものなので津波の高さとは大きなツレがある様です。津波は地形によって波高が違いV字形の湾では増幅され何回も繰り返しやって来ると言われています。津波は寄せる時よりも引く時に強く浮流物が多く船は損傷に注意しなければなりません。

6. 雲を説もう。

海の上で見えない風を実際に形として見ることの出来るのが雲です。雲はどうして出来るのでしょうか。陸や海が暖まるとそれに接している空気(大気)は軽くなります。軽くなると空気は対流をおこして上空に登っていきます。上に昇れば気圧が下がります。気圧が下がれば膨張します。膨張すれば温度が下がります(断熱膨張)温度が下がれば水滴や氷晶の粒になって雲が出来るといった具合です。ですから、形として見える雲を観察して下層の風を予測することが出来ます。雲には上層、中層、下層に属するものとして8ツ、垂直に発達する雲として2ツ合計10種の雲型に分類されますが変種も色々有ってなかなか予測しにくいのですが皆さんも経験を積んで雲を見天気を判断する習慣を付けて下さい。昔から雲が読める様になったら船乗りも一人前と言わ

 

 

 

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